会長挨拶

FCAは音楽作家の権利擁護や社会的地位の向上のための活動を行っています
FCAは、音楽作家の権利擁護や社会的地位の向上のため力を合わせて行動することを目的に1986(昭和61)年4月22日に音楽作家団体が結集して設立された、音楽作家の集まりです。ここには作曲家・作詩家・編曲家・訳詩家などが属され、創作される作品のジャンルも歌謡曲・演歌からクラシック・現代音楽や童謡に至るまで様々です。私たちは、それぞれの立場で互いの音楽を尊重しながら、よい作品創りができる環境の確保を社会に訴えて行動しています。活動の一つとして、音楽出版者との著作権契約を標準化し、契約ルールを明確にすることで創作者の地位向上に努めてきました。
さて、かつて経験したことのない未曾有の災いの中、私たちは新しい生活様式への転換を模索しています。その新しい生活様式において、私たち音楽創作者の権利はどうあるべきなのか、FCAの使命・役割はどうか、今一度原点に立ち返って、みなさんと一緒に考えながら、絆を強くしていきたいと考えます。
私たちFCAは音楽著作権を守り、幅広く音楽創作者の方々と連携しながら音楽文化の発展のため頑張っていきます。
2021年6月 石原信一
理事長挨拶

設立35周年を迎えるFCAは来るべき時代に向けた新しい活動に取り組みます
2019年末に発⽣した新型コロナウイルス感染症は、残念ながら現在も収束の⾒通しが⽴っていません。こうした流動的かつ不確実性の高い困難な状況においても、FCAは事業を安定的に継続するとともに、来るべき時代に向けた新しい活動に取り組んでいく必要があると考えます。
2021年度、FCAは他の権利者団体と連携して音楽創作者の権利と利益の保護に貢献することを基本方針として活動します。
またホームページを活用してFCAの存在や考え方を発信する等、広報の充実を図るほか、「音楽作家と作家団体の歩み」として、これまでのFCAを振り返り、これからの活動を探るインタビュー企画や、正会員12団体の会員音楽作家を中心に著作権等に関する現況・課題を把握する大規模アンケートを実施します。
FCAは今年、設立35周年を迎えました。この記念すべき節目の年を来るべき時代に向けてFCAの存在と使命を広く示す起点にします。
今年の役員改選で10名を超える新しい方々をFCAに迎えることができました。ベテラン役員の知見と新しい発想を交えて活動を活性化させていきます。
ご期待ください。
2021年6月 小六禮次郎