2020年度の事業計画の策定に当たっては、
①ホームページをリニューアルするとともに広報委員会を設置し、HPの活用を中心にFCAの存在、考え方の発信等、広報の充実を図る。
②事業企画委員会を設置し、作家の利益に資するための活動、著作権の保護、発展、音楽文化の振興に寄与するための事業を企画することを重点項目として追加した。
また、CIAM/APMAに関して、FCAは日本の音楽創作者団体の代表として、引き続きJASRACと協力のうえ、積極的に参加し、海外の創作者とも連携しながら、アジア・太平洋地域の音楽創作者の権利保護、デジタル・ネットワーク社会における音楽創作者が受けるべき利益の保護、及び著作権制度の充実に貢献することを基本方針とした。

Ⅰ 著作権の保護のための活動

1.私的録音録画問題に関する取り組み私的録音録画補償金制度が機能しなくなっている現状を踏まえ、FCAを含むCulture First推進団体が発表した「新たな補償金制度創設に係る提言」に基づき、国や国会議員に対して補償金制度を抜本的に見直すことを求める運動、立法化を目指して、音楽関連権利者会議等関係団体と連携し進めるとともに、昨年度は「関係省庁で検討を進め、結論を得て必要な措置を講じる」とした、クリエーターへの適切な対価の還元に関する制度の見直しを検討課題として掲げる文化審議会著作権分科会著作物の適切な保護利用・流通に関する小委員会を傍聴する等、動向に注視する。

Ⅱ FCAの事業

1.FCAの組織体制・財政基盤の強化等について
 組織体制強化のために、構成員である正会員団体との連携強化を図り、団体事業に対する後援等、可能な範囲で支援を行うとともに、組織体制・財政基盤強化のためにも、ホームページを積極的に活用して、FCAの周知徹底、及び賛助会員募集の働きかけを行う。

2.会費について
 2015年度以降の会員各団体の会費については、2014年度の理事会で決定、改定したが、状況の変化等、適宜、検証を行うものとする。

3.著作者の権利強化について
①出版社との著作権契約書について常時検証し、著作者の権利強化を図るため、検討事項が生じた場合他、状況に応じて音楽出版社協会(MPA)と協議を行う。
②海外各国における終了権等、著作者の法的位置づけのあり方について調査研究する。

4.CIAM/APMAとの連携について
 2020年11月にインドで開催されるCIAM(音楽著作者評議会)、APMA(アジア・太平洋音楽創作者連盟)の総会、創作者フォーラムに、日本の音楽創作者団体の代表として、JASRACと協力のうえ積極的に関与、参加し、同連盟の活動に寄与することにより、アジア・太平洋地域の音楽作家団体との連携を深め、アジア・太平洋地域の著作権制度の充実、アジア地域の著作権管理団体の能力向上等に貢献するとともにデジタル・ネットワーク社会において創作者が受けるべき報酬酬の適正化や権利保護の大切さを地球規模で訴えていく。

5.各委員会について
 委員会設置ついて、楽譜複製・複写問題対策委員会については、楽譜問題協議会(CARS)において、楽譜の無断コピー防止等の活動を行っており、成果も上がっていることから、継続して活動を行う。
今年度は新たに、広報委員会、事業企画委員会を設置する。広報委員会については、ホームページの活用を中心にFCAの存在、考え方を発信する。
事業企画委員会については、作家の利益に資するための活動、著作権の保護、発展、音楽文化の振興に寄与するための事業を企画する。
著作権対策委員会は、具体的な諮問、検討事項が生じた際、必要に応じて委員会を設置することとする。
(参考)
①著作権対策委員会
著作者の権利強化にかかる諸問題の他、音楽の流通形態がますます複雑化するデジタル化、インターネット社会に対応するための検討、活動を行う。
②楽譜複製・複写問題対策委員会
楽譜問題協議会(CARS)において、楽譜の無断コピー防止等の活動を行う。
③広報委員会
ホームページの活用や、パンフレットや会報の発行等を検討、利用のうえ、FCAの存在、考え等について発信する。

Ⅲ 文化芸術の振興のための諸活動

 文化芸術推進フォーラム(舞台芸術、映画、美術、音楽、写真に係る20団体(注)で構成)の一員として、文化芸術の更なる振興と社会の発展に向け、文化芸術振興議員連盟と連携して、文化芸術政策、著作権制度、税制の拡充、予算の大幅増額、幅広い領域の文化行政を牽引する文化芸術省創設を求める姿勢を内外に発信、提言する。

(注)日本芸能実演家団体協議会、日本音楽著作権協会、日本レコード協会、日本音楽出版社協会、日本音楽作家団体協議会、芸術家会議、日本オーケストラ連盟、日本クラシック音楽事業協会、音楽文化創造、日本映画監督協会、日本シナリオ作家協会、芸術文化振興連絡会<PAN>、劇場等演出空間運用基準協議会、日本美術家連盟、全国美術家商連合会、日本楽譜出版社協会、日本美術著作権協会、コンサートプロモータース協会、日本映画製作者連盟、日本写真著作権協会の20団体

Ⅳ 楽譜の無断複製への対応

 JASRAC、日本楽譜出版協会(JAMP)、FCAを会員として組織されている「楽譜コピー問題協議会」(CARS)において、楽譜の無断コピー防止の啓発活動の一環として、教育機関などの講習会等への講師派遣、楽器フェア等、音楽関係のイベントへのブース出展、パンフレットやチラシ等の配布、及びCARSホームページのリニューアル、ブログの活性化等充実化などを図る。
FCAからは、「楽譜複製・複写問題対策委員会(主管:日本現代音楽協会、日本作曲家協議会、日本童謡協会)」委員及び事務局長が当協議会の幹事及び監事として対応する。

Ⅴ 関連諸団体に係る活動

1.文化芸術推進フォーラム
 2020年度も、同団体の会員として、連携・協力して、文化省創設、文化芸術の振興、著作権制度の発展のための諸活動を行う。

2.CRIC(著作権情報センター)
 2020年度も、音楽作家団体として正会員の立場で積極的に参加し、著作権思想の普及、著作権等に関する内外情報の収集及び提供、著作権制度改善及び適正な運用のための調査研究、著作家等の保護に関する国際協力・国際交流等に関する同センターの活動を支援していく。また、同センターの主催する著作権研究会や発行出版物等により、FCA事業活動の参考とする。

3.CCD(デジタル時代の著作権協議会)
 2020年度も、同団体の会員として、積極的に参加し、デジタル化、ネットワーク化時代に則した著作権及び著作隣接権の保護と公正かつ円滑な利用を促進し、併せて研究成果の公開により著作権思想の普及に寄与するとともに、FCA事業活動の参考とする。

以上